みんながみんな
心の中にそれぞれの大切なことが書いてある聖書を持っていると思う。
そこには自分が楽しく、あるいは正しく、または楽に、幸福に生きていくために気付かぬうちに探究した結果が載っている。
当たり前に生きていくということは大変だ。
何かに縋りたい、誰かを頼りたい。だけど結局私は私で、私が必要としているものは私にしか分からないし、私のことを心ゆくまで理解しようとしてくれる存在も結局は自分自身であると思う。
自分自身がいかに自分自身を許して生きていけるか。自分を受け止めて生きていけるか。いつも自分と向き合ってばかりだ。
心の中の聖書には、私が生きていく上で大切な言葉、貴重な経験、年を重ね今まで生きてきた深みがある。そして、それはこれからも増え続ける。
私がこれからも生きていくこの人生をより楽しく、あるいは正しく、または楽に、幸福に生きていくために必要なことを心の中の聖書に書き続ける。
私の人生というこの一つの世界を支配する神は、ある意味自分自身なのかもしれない。